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鏡とガラスの中間のハーフミラー

ハーフミラーとは、その名前のとおり鏡とガラスのちょうど中間的な性質を持っています

鏡は、板ガラスの片面に金属の薄い膜を形成することで製品となります。

使われる金属は銀が一般的で、化学の時間に銀鏡反応というものを習ったかもしれませんがまさに銀で鏡を作ることを意味しています。

この金属膜は薄いものですが、それでも光をほぼ100%完全に反射しますので、私たちが日常的にあちこちで目にする鏡となるわけです。

ではハーフミラーとは何かといえば、この金属膜の厚みをさらに薄くしたもので、当たった光を完全に反射することなく一部のみ反射し、残りはそのまま透過させてしまいます。

金属が光を透過するなどというと、常識的には驚き以外の何ものでもないわけですが、非常に薄くすると金属であってもまるで紙か何かのように一部の光を通すようになります。

これは非常に繊細な技術であって、少しでも厚すぎる部分があるとそこは鏡のようになってしまいますし、薄すぎる部分があるとそこはガラスのようになってしまうわけで、均一に必要な厚みを保つことが製造には必須です。

普通の鏡の場合には、確かにもし金属膜が薄い部分があると光を反射しなくなって困りますが、厚すぎる部分があっても製品としては別に問題はないことはすぐに分かるわけで、この意味では品質管理はそれほど厳密さを必要としません。

鏡とガラスの中間的な性質を持つことから、広い応用が期待されています。